私の想い

主体的に生きる人を世の中に

私は主体的という言葉が大好きです。
やらされるのではなく自ら先んじて取り組んだ方が、組織に依存するのではなく自らキャリアを切り拓いていった方が、ずっと楽しく働けると自分の経験から確信しています。

変化の激しい時代、成熟した市場、リモートワーク、ますます組織一人ひとりの主体性が求められます。

受身で挑戦意欲がなく打たれ弱いと言われる若手社員。
そんな方々に寄り添いながら、主体的に働くことの、生きていくことの大切さをと喜びを感じてほしい。
一人ひとりの意識と行動で、組織や社会を活性化させてほしい。
そのような想いで日々登壇しています。

PROACT 松島 高弘

導入事例

Case01:次世代リーダー育成を意図した巻き込み力向上
~心理的な阻害要因を乗り越え、周囲を動かす~

【Data】

クライアント企業:
大手通信会社
対象:
入社3~5年目社員 60名(2クラス開催)
時間:
前期・後期と2日間に分けて実施(前期から1ヶ月後に後期実施)
形態:
対面集合研修

課題・ニーズ:

・年次に関係なく、「発信力」「巻き込み力」の不足が顕在

・職場において自らリーダシップやファシリテーションを実施する機会が少ない

目的:

・実務を担うリーダーとして必要となるスキル(発信力・巻き込み力)強化

・選抜制・年次混合形式により、学習意欲、競争意識の醸成や相互啓発の機会の創設し、多様な価値観に触れ刺激を受けるとともに、今後の業務に活かせる人的ネットワークを構築する

・上長参画型カリキュラムとし、研修をよりリアルなものとして研修効果の最大化を図る

ポイント:

・お客さまから「取組内容が絵空事とならない、職場実践に即時繋げられるカリキュラム内容とする」とあったので、巻き込みたい人を具体的にリストアップし、学習内容を絡めながらその人に対する信頼構築の行動や巻き込むシナリオ作り、ロールプレイを行い、後は実践するだけの状態を研修内で整えた。

・今回上司が参加することを活かして、ロールプレイ相手に上司になってもらい、緊張感をもって効果的な頼み方の訓練を行えるようにした。

・事後課題を用意して、行動計画を実施して、うまくいったこと、気づき、今後意識したいことをまとめ、事務局への提出するようにした

カリキュラム:

前期(7.5時間)巻き込み力の必要性の認識/巻き込みに求められる姿勢/関係構築のスキルファシリテーションスキル

後期(7.5時間)アサーティブの基本/巻き込みシナリオ作成/人を動かすコミュニケーション/心のブレーキ

受講者の方から:

・人は共感することで動くが、共感を得るためには「自分のため」だけでなく「みんなのため」であることを、エネルギーをもって伝えることが重要だということを理解できた。

自身から相手への依頼事に限らず、自身が他者から依頼を受ける際にも相手の本来の目的を意識することが出来るようになり、相手と相互にWIN-WINの関係が築けるような仕事の進め方が出来るようになった。

・相手の求めていることを考えたり、相手のキャラクターによって対応方法を変えることを意識できるようになってきた。たとえば、細かく丁寧に情報を伝えたほうがよい人に対しては、メール送付の後に説明の電話を必ずしたり、とにかく結論を求める人に対してはまず伝えたい情報を簡潔に伝えたりするなど。状況や相手に応じて臨機応変に対応することを意識的に実施できるようになってきたと感じている。

参加した上司の方から:

・一番巻き込みたい相手に元々は苦手意識を持っていたようですが、この研修をきっかけに、自ら積極的にコミュニケーションを取るようになり、業務の円滑な遂行に繋がっていると思います。

Case02:オンライン下で孤立しがちな、新入社員の働きかけ力強化
~withコロナ時代に求められる、自己完結からの脱却~

【Data】

クライアント企業:
大手エネルギー会社
対象:
新入社員 200名(4クラス開催)
時間:
3時間
形態:
オンライン(ZOOM)

課題・ニーズ:

・新入社員研修からオンラインにしており、現場・本人ともほころびが出てきている。

・上司や先輩とのコミュニケーションの悩みが多く、言いたいことが言えない、忙しそうで話せないなどがある。

目的:

・仕事の成果を高めるために必要なスキル(すり合わせ力・働きかけ力)を身に付ける。

ポイント:

・基本は新人研修で学んでいることもあり、現場でつまづいていることを踏まえて、べき論、理想論ではなく、できない要因を示し、そのためにどうすればいいのか、具体的な方法論を示した。

・オンラインで、なおかつ50名を超える人数でのあったので、集中力を切らさぬよう、個別に発言を求める場面を取ったり、ブレイクアウトの機能を使い、こまめにグループの変更を行った。

カリキュラム(抜粋):オンライン3時間:

・すり合わせ力(仕事の成果とは/すり合わせの質問)

・働きかけ力(アサーティブとは/リクエストの4ステップ/心のブレーキ)

受講者の方から:

・「上司や先輩社員とのコミュニケーション」と括りにして具体的な解決策を見つけられていなかったと自覚した。本当に知りたかったのは「仕事の進め方」であり、具体的には「頼み方」であった。研修で学べて大変良かった。

学ぶことの内容が、ちょうど今の私たちに必要なレベルで非常にありがたかった。これを入社時に聞いていても「そりゃあそうだろう」としか思えなかったと思う。今だからこそ、ひとつひとつを意識的に実施することが難しいと分かるし研修内容を意識しようと思えた。とても有意義な研修だった。

・研修内容のほかにも、講師の方のオンラインでのコミュニケーションのTipsが大変参考になった。とても内容が伝わりやすく、雰囲気を良くするスキルだと感じた。

・遠慮は自分視点、配慮は自分視点という言葉がとても印象に残りました。上の方へ説明する際に遠慮してためらってしまう場面もありますが、相手を配慮したときに、本当に自分がすべき行動が何なのかを考えることが大切だと感じました。

Case03:健全な危機意識を醸成し、自律的なキャリア形成を促す
~激変する組織環境下で、変革と挑戦の必要性に自ら気づく~

【Data】

クライアント企業:
大手鉄道会社
対象:
7年目社員 100名(3クラス開催)
時間:
1日(6.5時間)
形態:
対面集合研修

課題・ニーズ:

・中期経営計画のもと、社員一人ひとりの意識変革が求められている。

・従来型のキャリアパスにかかわらず、柔軟なキャリア構築が可能となる中で、自分の意志が問われるようになる。

目的:

・業務及びキャリアにおいて、自律的、主体的になることの必要性を理解し、行動に移す。

ポイント:

・自律的・主体的な姿勢や行動の必要性を頭ごなしに伝えるのではなく、自分にとっての意義や必要性を自らの体験を通じて気づいてもらうようにした。

・中期経営計画の中身を理解するために、自分の仕事や将来にどんな影響があるかを対話を通じて理解してもらうようにした。

カリキュラム(抜粋):オンライン3時間:

対面(1日6.5時間)体感ワークから学ぶ/期待を理解する/成果成長に必要な姿勢/環境変化を捉える/アクションプラン

受講者の方から:

・主体性の大切さがわかった。仕事が楽しくなるかならないかは、自分の捉え方次第であることを学んだ。自分の意識を変えることで、いくらでも変えられると思った。

様々な会社の施策が進む中で、自分の意識をどう持つべきか学ぶことができた。今の仕事をずっと今のままの考え方や態度で続ける訳にはいかないと思った。

・講師が鉄道会社社員だったときに上司に対して思っていたことや乗務員時代の経験など、社員目線で寄り添って建前やきれい事ではなく、本音で話しをしてくれた。とても親近感がわいた。

・目からうろこが落ちそうな部分が多くあった。これから活かしていきたいと思わせる研修だった。

人事担当の方から:

事前打合せを丁寧にしていただくことで、会社施策や経営構想のご共有や、今回の受講対象者の特徴や特に打ち込んでいただきたいことを具体的にご相談することができました。研修後に丁寧なフィードバックをいただくことで、研修参加者の反応や傾向を客観的にお示しいただき、今後の育成への課題認識につなげることができました。

・大変優しい言葉遣いかつ難しい表現を避けて、理解度を確認しながら終始研修を進めていただく一方で、甘い考えのある研修参加者に対し厳しい現実を伝える時は、ストレートな表現でお伝えいただくなど、メリハリのある内容が研修参加者へ響いたと感じています。

代表プロフィール

松島 高弘

若手社員の主体性・自信作りの専門家
松島 高弘(Matsushima Takahiro)

早稲田大学法学部卒業後、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)入社。駅、車掌の現場経験後、本社で不動産事業に従事。社内ベンチャー優秀賞受賞により、ITビジネス担当に抜擢。自身の企画実現のチャンスを得るが、一人で抱え込み、挫折を味わう。「本当に自分のやりたいことは何だろうか」という悩みからコーチングと出会ったことをきっかけに、2007年に独立。

自らの反省から「他者や環境が変わることを期待するのではなく、自らが変わるマインドと行動を組織にもたらす」ことを使命に、講師、コンサルタント、コーチ、カウンセラーとして活動開始。
心理学、EQの知見から、主体性発揮を妨げる心理的な阻害要因に着目し、対処することを通じて、職場での確実な行動変容に結びつけるアプローチに定評がある。

大学生と高校生の男の子の父親。会社員時代に1年半の育児休職を取得。自称「イクメンのさきがけ」。地元・東京目黒で母親を対象とした子育て講座を3年以上に渡って実施している。趣味はマンガで幅広いジャンルをカバー。ネットで話題のマンガを見つけては購入。リビングに積み上がったマンガを妻に嫌がられながらも、読後の感想を子供たちと伝え合うのを楽しみにしている。

【資格】

【実績】(2020年末現在)

大企業やそのグループ会社の若手~中堅を中心に、年間150日前後登壇
15年間で2万人以上の参加者と関わり、参加者からは90%以上もの受講満足度を得ている

新人研修:
社会人の心構え・マナー・仕事の進め方(大手医薬品メーカー、大手通信会社など 計111日)
新人フォロー・2年目研修:
仕事の進め方・振り返り(大手食品会社、大手エネルギー会社 計46日)
3~5年目研修:
主体性・モチベーション向上(大手化学メーカー、大手信託銀行など 計242日)
新人指導者研修:
指導者としての心構え・指導スキル(大手鉄道会社、大手食品会社 計63日)
中堅社員向け研修:
主体性・リーダーシップ・巻き込み力向上(大手通信会社、大手医薬品メーカーなど、計169日)
契約社員向け研修:
主体性・モチベーション向上(大手通信会社及びグループ会社など 計37日)
キャリア研修:
(大手インターネットサービス会社、大手素材メーカーなど 計66日)
管理職研修:
主体性を引き出すマネジメント、ダイバーシティーなど(大手SIer、大手タイヤメーカー、都市銀行など 計81日)

ライフストーリー

これは、私、松島高弘が歩んできた人生の物語です。
社会に出て経験してきたこと、試行錯誤、出会いや流れから現在の研修講師という仕事に就きました。日頃から、大切にしていることを綴っています。

Story01今いるところでベストを尽くす

ルーティンワークに流されず
現場で主体的に動いた、入社1~2年目

特に「これがやりたい!」ということはなく、色々なことができそうとJR東日本に入社しました。最初の配属先は西船橋駅。駅員として改札やみどりの窓口でお客さまに対応したり、駅のホームで旗を振ったりしていました。作業ダイヤ通りの仕事です。泊まり勤務もありました。夜中の2時に起きて、一人で10台近くある自動券売機の釣り銭の入れ替え作業は大変でした。ルーティンワークにモチベーションはだんだんと下がっていきました。

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他の会社で働く大学時代の友人たちは、それなりに頑張っていて、自分はこんなことでいいのかと焦りもありました。転職支援塾に通い始めるも、そのときの講師の方から「いまのような受身の姿勢では、どこの企業でも務まらない」と言われ、まずは今いるところでベストを尽くそう!と考えるようになります。

具体的には、業務改善活動です。お客さまのいない合間に自動券売機の掃除をしたり、目に付きにくく利用されていないと感じていた定期券の自動継続発行機に案内板を作ったりと、細かいことですが取り組み始めました。ルーティンの仕事の中でも「今日は何を変えようかな?」と考えることで、業務が楽しく感じられるようになっていきました。研修で伝える、「やらされ感ではなく、主体的に働くことで仕事は楽しくなる」というメッセージは、自分の実体験に基づくからこそ伝わるのだと思います。

2年目になると、そのまま駅員として駅に残る選択肢もありましたが、高卒の同期20名前後のリーダー役が求められる車掌になろうと思い、車掌区に異動しました。そこで、同期の意識を互いに高め合おうと、勉強会や飲み会を頻繁に開催したり、コミュニケーションノートを作成したり、関係性を創ろうと奮闘。やる気がある高卒の同期には、大卒資格が取得できる国内大学留学制度の勉強会なども行いました。

一糸乱れぬチームができていると自分では思っていましたが、私のやり方に反発して陰口をたたく仲間が出てきました。よろしくないと言われていた髪を染める仲間もいました。それに対して、私は正面切って向き合う勇気を持てず、そのまま放置してしまっていました。リーダーとして相手に向き合うということは、口で言うほど簡単ではない。反発されること、嫌われることへの不安や恐れを抱えきれなかったのだなと、今振り返ると思います。よく指導においては、「相手に向き合うことが大事」と言います。研修では、正論を振りかざすことなく、相手から反発されること、嫌われることへの不安や恐れへの対処法を、独自のワークを通じて提供しています。

Story02人を巻き込み、ヘルプを出す大切さ

自分の事業アイディアを形にできず
悔しさを味わう、入社4~6年目

入社4年目を迎える頃、鉄道事業よりも、より自由度が高そうな関連事業のほうが自分に合っているのではと思い始めました。そんなとき、不動産事業のプロフェッショナル育成を目的とした、「不動産鑑定士養成研修」があることを知り、思い切ってエントリーしました。無事、試験に合格し、本社の不動産事業の部署に配属になりました。

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不動産鑑定業務に携わりながら、若手主導で新規事業を提案するプロジェクトに参加しました。チームで提案した「新幹線2階建てグリーン車でのクイックマッサージ事業」が優秀賞を受賞し、事業化することになりました。この経験から、資格を活かして不動産の専門性を磨くよりも、新規事業に携わりたいという思いが高まっていきました。

その頃、社内ベンチャー制度というものがありました。優れたアイディアを提案すると、新規事業の部署に配属になり、事業化に携われました。私は、携帯電話を鍵にした宅配ロッカーを駅に置く事業を提案し、念願の新規事業の部署への異動を果たしました。

意欲満々で自分が提案した事業化に携わることになった私ですが、仕事をなかなか前に進められませんでした。入社5年目でありながら、現場と資格取得の養成研修時代が長かった私は本社での仕事の基本的な進め方が分からなかったのです。

周りの先輩や上司に相談することもできず、関係部署に働きかけることもできず、自分ひとりで必要かどうか分からない資料を黙々と作っていました。

今思うと周りの先輩に「どうしたら良いですか?教えてください。」と頭を下げて聞けばよかったのに、それができませんでした。

もともとプライドが高い上に、「手柄を独り占めしたい」という思いもありました。また、自分の企画を否定されるのも怖かったのです。

ほとんど何も進められずに3ヶ月、半年と時間が経過するうちに、グループ会社から同種の企画が提案され、その事業が先行してしまい、自分の何とか実現したいと思っていた企画をあきらめることになりました。

この時の自分に伝えたいという想いから、研修では、人に働きかけ、巻き込む上での「心のブレーキ」のゆるめ方を伝えたり、自分独りよがりのエゴを超えた目的意識の必要性を紹介しています。

Story03研修講師の道へ

「自分が本当にやりたいこと」を
見つけるプロセス、入社7~10年目

「新規事業を生み出すビジネスリーダーになりたい」との想いで社内の海外留学制度にエントリーするもの、選考試験は不合格。その替わりとしてビジネスを学ぶべくグロービスに通い始めました。当時仕事は、駅構内に無線LANを取り付けてビジネス展開を検証すること。無線LANの可能性と、運営の大半を任されていることから、当時は「自分は200名以上いる同期の中で、一番楽しい仕事をやっている」と感じていました。商用化の検討を進める段階で、更に仕事が面白くなってきた頃、突如、インターネット事業を担当するグループ会社への出向の辞令を受けました。志半ばで無線LANの仕事から離れなければならないことに、とても気落ちしました。

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担当となったネットショッピング事業は、全く取り組む意義を感じられないものでした。会社に反発する気持ちもあり、転職活動を始めました。ある程度は評価されると思っていましたが、全くうまくいきませんでした。自分の経験や経歴は大したことではないのだと感じ、更に落ち込みました。グロービスでの授業でも、ついていけなくなることもあり、「新規事業を生み出すビジネスリーダーになる」という当時の目標に対して、自分は本当にそうなりたいのか疑問に感じ始めました。

自分のモヤモヤした気持ちを解消したいと思いから、グロービスでのキャリアのイベントに参加しました。率直な悩みを講師の方に質問していたことで注目され、イベント後の飲み会で何人かの方が話し掛けてくれました。その中に、私に対して即興コーチングをしてくれる方がいました。よく分からないうちに、家族旅行することをその方に約束していました。そのインパクトが大きく、コーチングすごい!と感じ、「自分の本当にやりたいことを見つける」ということをテーマに、その方のコーチングセッションをクライアントとして受けることにしました。

コーチングで学んだことは、「人生の目的は、幸せに生きることである」ということ。例え、やりたいことや夢が明確でなくても、自分が大切にしたいと思うものを大切にしていけば、幸せに生きられるのではないかということです。クライアントとしての経験をきっかけに、自らもコーチングを学び始めました。

その頃、妻が二人目の子どもを出産後、体調を崩していました。ちょうど出向期間が明けて、Suicaビジネス担当者として本社に戻るということになっていました。自分にとって家族こそが一番大切にしたいと感じていたこともあり、子どもが2歳になるまで、1年半の育児休職を取得することにしました。育児休職中は、家族との時間を大切にする中で、パーソナルコーチングの経験を積んでいきました。

また、母校の学生の就職支援をやってみたいと思い立ち、早稲田大学のキャリアセンターで、学生へのアドバイスやワークショップの企画運営をしました。「人のキャリアを支援したい」という思いが強くなったタイミングで、グロービス時代の講師の方から紹介されたのが、研修講師の仕事でした。

振り返ってみると、会社員時代、自分のキャリアを自分で切り拓いていったという感覚は常にあります。社員の「キャリア自律」が人事上の課題として注目されていますが、私は自分の経験を踏まえて、組織や上司に依存することなく、自分のキャリアの主導権を自分で握ることに大切さを伝えています。

Story04感情を取り扱う

カウンセリングとの出会い
講師の軸がより明確になる、独立11年目以降

2017年から、野口嘉則さんのオンライン講座を受講しました。ブログやメルマガを読んだり、ミリオンセラーの『鏡の法則』を初めとした著書を愛読していました。オンライン講座の中で、自分をあるがままに受け入れる「自己受容」こそが、自信づくりや自分軸づくりに重要という内容でとても興味深く、印象的でした。その後、カウンセリング養成講座の案内があり、もともとカウンセリングを仕事にしたいという思いはありませんでしたが、何かの縁かもしれないという考えと、研修プログラム作りの参考になるかなという思いで、参加しました。

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それまで、カウンセリングについて、心が病んでいる人に対して関わる手法だと思っており、なにかコーチングに比べて受身的な印象で、対象となる人も限られるのではないかと感じていました。ただ、講座の説明の中で、「カウンセリング=人の心の成長を支援する」という定義をきいて、これは、自分も含めて、誰もが必要であるアプローチだと感じました。

クライアントとして、カウンセリングを受けることもありました。私は研修講師として、主体的な生き方、つまり「変えられない他人や環境に原因を求めるのではなく、変えられる今の自分に注力する」という生き方の大切さをずっと伝えてきました。私自身それを体現する人でありたいと強く思っています。

一方で、その生き方をしている自分がしんどくなることもありました。
家族から、自分にとっては理不尽だなぁと感じる言い方や接し方をされたり、相手にとって良かれと思って言ったりやったりすることが、受け入れられるどころか反発されたりすると、怒りで自分が抑えられなかったり、無力感に襲われ、とことん気持ちが沈んだりすることがありました。自分が伝えている主体的な生き方を体現できないことへの情けなさも感じました。

そんな私は、カウンセリングを受けることで、ずいぶんと気持ちが楽になりました。丁寧に気持ちを扱っていただき、とことん共感してもらうことによって、自分はこのままでいいんだという安心感や癒やし、自分に対して「よくやっているね」というねぎらう気持ちが生まれ、結果的に家族に対しても、より受容的に関われるようになりました。

その経験を通じて、カウンセリングって素晴らしいなぁと感じ、研修講師と同時に、カウンセラーとして活動してきたいと思い、現在は、研修講師の仕事に支障のない範囲で、人数を絞ってカウンセリングを行っています。カウンセリングを学んでから、研修でも「どんな意見でも否定せずに聞き入れてくれる」「笑顔で受け止めてくれるので、安心して発言できる」といったコメントを頂くようになりました。

主体性発揮には自分の行動を妨げる感情への対処が大切だと研修で伝えていました。カウンセリングやEQ(感情知能:Emotional Intelligence Quotient)を学んで、感情には意味があること。その感情を押さえ込もうとするのではなく、あるがままに受け容れることが、結果的に感情に適切に対処できるだけでなく、地に足着いた自信がうまれ、主体性発揮の土台となると考えるに至りました。

お問い合わせ

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※ご入力いただいた情報は「PROACT松島高弘」でのみ利用し、それ以外の目的で使用する事はありません。